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会員による主要論文及び著書

  • 凡例
  • 丸数字は以下のことを示しています。
  • ①  著者名
  • ②  書名、論文などの題目(所収紀要名など)、出版社名、刊年
  • ③  概要・要旨
  • ④  その他(抜刷の有無など)

堀 孝彦会員の著書

(提供:堀 孝彦会員)

著作のご紹介

  • ①  堀 孝彦著
  • ②  『開国と英和辞書――評伝・堀達之助――』2011年9月、港の人(英学史学会員)発行、A5版、400頁、6000円+税
  • ③  目次(抄) 1章 堀達之助の長崎時代―蘭語および英語学習―
          2章 ビッドル(1846)とペリー(1853)応接
          1ビッドル;最初期の英文和訳と英作文(マクドナルド1848に先行)
          2ペリー初来航;異文化接触、白旗問題、幕府無能説、中国革命
          3ペリー来航にみる近代世界;モラリストの目、近代倫理の強制
          3章 下田時代―英学との出会い―
          松陰との出会い、条約誤訳問題、日本語の構造と日本的人間関係
          4章 蕃書調所時代
          英和辞書編纂(1862刊)と英語教育、久坂玄瑞の入塾、起請文
    など全7章より成る。
  • ④  資料による伝記『英学と堀達之助』(雄松堂2001)の姉妹篇。幕末に最前線で異文化接触した驚愕の生涯、開国経験の思想史。来年は『英和辞書』150年を迎える。9月3日本部例会に本書とチラシを持参します。

利川春雄会員の著書

(紹介:会員茂住實男)

著作のご紹介

  • ①  江利川春雄著
  • ②  『受験英語と日本人―入試問題と参考書からみる英語学習史』研究社、2011年。定価2,200円+税
  • ③  「英語の入試問題、参考書、受験生をキーワードに、初めて明らかになる日本人の〈本音の〉英語学習史。予備校や通信教育も視野に入れ、先人たちが開拓した日本人にふさわしい英語学習法の意義を考える。人物誌・図版多数。」(同書帯より)   章立ての一部を紹介すれば、第1章受験英語の誕生(1873~1918)、第2章英語受験参考書の進化(1900~1910)、第3章受験英語の過熱と拡大(1919~1936)など。

安岡昭男会員の編著書

(文責:会員白山映子)

著作のご紹介

  • ①  安岡昭男編
  • ②  『幕末維新大人名事典』新人物往来社、2010年。上下巻セット、定価58,800円
  • ③  ペリー来航から西南戦争まで8,500人の人物を収録した最大の人物事典。来日外国人300名を掲載。戊辰戦争の敗者である旧幕府側の人物を多く扱う。日本人の生没年は和暦年月日と西暦年、外国人は西暦年月日で表記。
    日本歴史学会編『明治維新人名辞典』と併用されるのが効果的。
  • ④  価格は編者取次ぎで2割引、送料サービス。

堀 孝彦・三好 彰会員の著書(共編著)

著作のご紹介

  • ①  堀 孝彦・三好 彰 共編著
  • ②  『解読・英和対訳袖珍辞書原稿―初版および再版―』
          発行・港の人(本会会員)、里館勇治
          編集協力・鈴木信男(本会会員、辞游社)
          A4版 205頁 函入 カラー口絵4頁、15,000円(税別)
  • ③  約150年前の英和辞書原稿が発見され、発見者が影印(写真)本を作成出版した(名雲書店刊、120,000円)。それを底本に3年がかりで解読した。
          目次 はじめに―補助線としての辞書原稿―
          英和辞書について/原稿史料の構成/関連年表など
          解読:(注記は主に三好)
          1.手書き初版草稿とその朱書き校正
          2.再版原稿(朱書き校正つき)
          解説:(主に堀)
          「辞書の背景とWe(編纂者たち)」
  • ④  2012年に迎える同辞書初版150年の先触れとする。複雑な組み版を作り高価となった。6月5日(土)の例会に見本を持参します。(堀孝彦)
  • 申し込み:info@minatonohito.jp 港の人(学会会員名簿参照)ほか一般書店

塩崎 智会員の研究ノート概要

著作のご紹介

  • ①  塩崎 智
  • ②  「『日米週報』等の在米資料に見る金子堅太郎人脈―セス・ロウとエドウィン・セリグマン博士、及びニューヨーク親日派米国人脈の変遷」(『拓殖大学 語学研究』第121号、2009年12月、pp.129ー167)
  • ③  ヨーク市長を歴任。ニューヨーク市政の腐敗を糾弾し、労働者の権利を擁護した。セリグマン博士はコロンビア大学の著名な経済学教授。彼の親、兄弟のセリグマン一族は、米国でも一、二を争うユダヤ系銀行家だった。彼ら宛の金子書簡と、『日米週報』や現地米国紙を資料に、金子堅太郎との関係、親日的言動の背景を探った。
  • ④  抜き刷りは30部ほどあり。
  • 申し込み:sshiozak@ner.takushoku-u.ac.jp まで。

三好彰会員の調査報告概要

著作のご紹介

  • ①  三好 彰
  • ②  「『大砲使用説』について」(『日本古書通信』2010年2月号、pp. 10−11)
  • ③  堀達之助が嘉永2年(西暦1849)に堀徳政の名で刊行した『大砲使用説』は鹿児島大学蔵のみが知られていたが、水に浸かって腐蝕しており内容が不明であった。京都外国語大学に写本があることを見つけ現地で調査した。これまで英書からの翻訳だとされていたが、カタカナで書かれた専門語などから、蘭書からの翻訳であることが明らかになった。また同じ理由で、『英和対訳袖珍辞書』の砲術関係語との関連も見出せない。
  • ④  抜刷は無い。コピーを希望される者は筆者までお申し出ください。
  • 申し込み:三好 彰(mysakira@jcom.home.ne.jp) あて。

堀孝彦会員の論文概要

著作のご紹介

  • ①  堀 孝彦
  • ②  「通詞と「対訳」辞書―堀達之助をめぐって―」(『通訳翻訳研究』第9号、日本通訳翻訳学会、2009年12月、pp.1−20) *日本通訳翻訳学会年次大会・基調講演
  • ③  目次(抄)を紹介しておきます。
          (1)日米和親条約「誤訳」問題、(2)英和辞書1862から国語辞書1891へ、(3)日本史は翻訳史である、(4)タテ社会における洋語和訳、(5)説明的訳語か既成単語依存か、(6)動詞から名詞へ(経験の抽象としての思想)〈以上〉
  • ④  抜刷僅少のため、ご希望数によっては、各位にコピーしていただくことになるかも知れません。
  • 申し込み:th.hori@fsinet.or.jp (堀) あて。

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